「ただいま・・・・」リゼンブールにウィンリィは一人、帰ってきた。

「ああ、ウィンリィ帰ってきたのかい。エドの手がかりはみつかったかい?」ピナコが問う。

「・・・・うん。会ってきたんだ・・・。」
ふらりとした足取りで自室に戻り、ドアをパタリと閉める。



机の上にはエドとアルと撮った写真、
エドの腕の設計図、二人からもらった女の子の人形。


人形を手にとる、・・・エド達がウィンリィににあげたプレゼント。


「わたしね、エドとお別れ・・・してきたの・・・・。」



人形を抱きしめると涙がとめどなくあふれ出た。

ウィンリィの頬を伝った涙が人形の頬に落ち、人形もまた、泣いていた。
エドが居なかった3年分・・・いや、アルとエドが体を求め旅立ったあの日からの分かもしれない。




理解はしていた、覚悟もできていた。





だ け ど . . . 。 






「・・・・・・・・っ ・・・・・・んっく・・・・っひ」

行き場の失った想いが、涙となって流れて・・・・。





ああ、わたし、好きだったんだな・・・・。


ほんとに好きだったんだなぁ・・・・・・・・

今ではこの想いも、もう届けることはできないけれど。

愛しき人よ、どうか幸せで。



















「さよなら。」僕を今日まで支え続けてくれたひと。

「さよなら。」今でも誰より大切だと想えるひと。

そして何より二人がここでともに過ごした日々を 隣に在てくれたことを、

僕は忘れないだろう

「さよなら。」消えないように、色あせぬように

「ありがとう・・・・・   ウィンリィ」





















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『いつか時が巡り、二人、どこかで再び出会えることがあるならばきっとまた僕たちは恋をするんだろう。』

イメージは「オレンジ」(SMAP)より。なのでわたしの実際の映画後のイメージとはズレてます。
ウィンリィさんは多分泣かなかっただろうなーと思うし。
でもあれだけ我慢っていうか気持ちの吐き出すところがないと病気になってしまうよ。
だからウィンリィさん、泣け!って思って。(HIDOI!!!!)
頭や理屈では理解できるけれど、だけど気持ちの上で理解するってとても難しいことで。
ウィンリィはエドのことをよくわかってる、だけど、大切な人が居なくなるってことは、あえなくなるってことは、
仕方ないって思えても、すごくすごく辛いこと。
だから人はとめどない思いを抱いては、涙するんじゃないだろうかね。






















05/07/26























05/07/26


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